怖い浮世絵展
東京は本日最高気温33℃だったそうで(体感的にはもっと熱く感じたけど)
暑さも真っ盛り!こういうときは美術館に逃げ込むに限る、ということで
夏らしい展示を開催している太田記念美術館に行ってきました。
妖怪や幽霊、無残絵・血みどろ絵などを集めた「怖い浮世絵」展。
江戸東京博物館でも大妖怪展が人気を集めてるように
夏休みにはうってつけ。
今回見たかったのは、妖怪絵よりも幕末から明治にかけて
活躍した絵師月岡芳年の無残絵。芳年は血まみれ芳年との異名を取り
スプラッター映画のような猟奇的な絵を多く残したことで知られています。
何度か展示会で見たことあり、あまりのグロさに驚きましたが
何故か目が離せず、吸い込まれるように見入ってしまうのですよね。
今回一番の血まみれ絵はこちら。「英名二十八衆句 直助権兵衛」
ぐえぇ~というようなグロさ。顔の皮を剥いでるんですよー、恐ろしや。
こんなおぞましい絵をかいておきながら、別人のような絵も一方で書いてるんです。
源氏物語の夕顔です。幻想的で美しいですね。血の匂いなんてどこにもない。
いや、幽霊だから血は通ってないのか。人気絵師はふり幅も大きい。
こちらもお気に入りの作品です。
あとは妖怪絵でも大人気の様々な土蜘蛛が描かれてましたが、芳年のこちらの土蜘蛛は
何だか愛らしくて好きです。
その他、「平清盛炎焼病図」や「為朝誉十傑 白縫姫 崇徳院」など
おなじみのスターも登場していて怖くて楽しい展示会でした。