おうちに帰ろう

心茲にありと

三菱創業150周年記念ー三菱の至宝展

なんか…すごかったです…

 

三菱創業者の岩崎彌太郎、2代目の弟彌之助、3代目の彌太郎の息子久彌、4代目の彌之助の息子小彌太の各氏が収集した美術品はそれぞれ静嘉堂文庫(岩崎彌之助設立)、東洋文庫(岩崎久彌設立)に収蔵されていてその中から今回国宝12点、重要文化財31点が展示された展示会。三菱一号館美術館にて。

 

mimt.jp

 

明治期に海外に流出してしまうのを防ぐために大量に買った刀剣とかモリソン文庫まるごと買うとかお大尽ぶりがただただすごいしそのおかげで私たちは目にすることができる。
美術品を見るのって奇跡を見てるのと同じことだといつも思うけど今回は特に実感しました。
三井のお宝を見た後に三菱のお宝を見ると古典籍の点数の多さが群を抜いてて、明治維新まで武士であり、その後西洋式の会社を設立したバイタリティで自分が学んできた書物を大人買いしてるような感じがします。
江戸時代から商人一家で三井11家で連帯して商いを行う中で集めてきた収蔵品とはセレクトする基準が全然違ってて面白いなぁと。

展示内容の章立ては以下の通り。


第1章 三菱の創業と発展ー岩崎家4代の肖像
第2章 彌之助ー静嘉堂の創設
第3章 久彌 ー古典籍愛好から学術貢献へ
第4章 小彌太 ー静嘉堂の拡充

 

まぁーーー各章ともすごくて書ききれないのですが、今回私が一番胸にズシっと来たのは3章の東洋文庫コレクションでした。今まであまり馴染のなかったモリソン文庫の東方見聞録とか、中国の「史記」の写本とか、チベット大蔵経とか、古い日本地図とか見たことないものがたくさんあり、日本、アジア、ヨーロッパで書物や印刷物の成り立ちとか内容とか普及の仕方の違いなんかも見れて面白かったです。

 

いや、実は下書きにもりもり書いてるんですけどまとめきれないのでただただすごかったということだけ記しておきます。

 

このニコ美いつまで公開されてるのかわかりませんが、4時間超でしたからね。こちらのおかげで大変勉強になりました。

 

live.nicovideo.jp

 

 

後期も行くのでその後にもうちょっと整理して書けたらいいな。

 

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写真OKのコーナー

フラッシュを炊いて写真を撮ると曜変天目が浮かびあがります。

もちろん本物は写真NGです。特別室仕様で展示されてます。宇宙空間でした。


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社員教育のために店頭に飾っているというお多福面

特大サイズですよ。三菱UFJ銀行所蔵だそう。やっぱりちょっとおかしい。