おうちに帰ろう

心茲にありと

DISTANCE

ムシムシするー
これはマスクして外出は無理でしょ。マスクして買い物出たけど途中で鼻の下に汗が溜ってきたよ。さすがに人がいないところでは外したわ。どうする真夏。なるべく外に出ないようにするしかないね。

今日は川尻恵太さん・御笠ノ忠次さん企画・脚本・演出 本多劇場グループ Presentsの
「DISTANCE」という舞台を見た。生配信でアーカイブやディレイ配信はなし。

distance.mystrikingly.com

 

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開演を待ってるところ

 

舞台を見るのと同じように時間になったらサイトにログインして開幕を待つ。
時間ぴったりに下北沢の街が映し出される。観客として劇場に訪れるところから始まるのね。本多劇場の建物に入り劇場までの階段に一段置きに「こちらでお待ちください」の張り紙を見つつ入口の前で手を消毒しマスク姿の係の人とビニールシート越しにチケットを購入し、中に入るともう一度消毒。座席につい舞台を眺める。

ライブの舞台に切り替わって川尻さんと御笠ノさんが廃墟のようになった劇場の掃除をしながら昔ここで演劇っていうのやってたんだってーというちょっと未来の設定でのやりとりが導入部。そして物語が始まりました。

 

私が見たのは声優の鈴村健一さんが主催するAD-LIVE Projectから鈴村さんご本人が参加した作品。AD-LIVEProjectがどんなものか全く知らずに見始めたため最初は朗読劇かな?と思って見ていたら一度話が終わったあとに頭から同じ話を語り始めた。

「ん?」と思っていたらところどころ単語が穴あきになっててそこに鈴村さんが持っているカバンからランダムに紙を取り出し書いてある言葉をあてはめて物語が進むという展開。「ンヌゥン」とか意味不明な言葉が登場したりと支離滅裂になってしんみりした話なのに途中から大声で笑いました。いやぁ面白かったぁー

やっぱり同じ時間同じ空間を共有するのが舞台の醍醐味で劇場という同じ空間にはいられなかったけど画面を通して参加してる1200名の観客と楽しさを共有できてとてもよかった。舞台にセット組んで照明もあたって音楽も流れてという観客がいないだけで通常の舞台と同じ設定にしたのが大正解だと思う。


F6のライブツアーの生配信を見たときも思ったけどその場にいなくても熱は伝わるし届くんだなって実感した。観客の生の反応がないことは演者にとってはやりにくいだろうし目の前で姿を見られないもどかしさはあるけどそれでも届けようという意志と受け止める人がいれば成立するということはよくわかった。
劇場を満席にしてできないうちはこのやり方はありだと思うし、本格的に再開できたあとも続けたらいいんじゃないかなぁ。なかなか劇場に足を運べないひとでもこれだったら参加できるし。

リモート演劇は今の状況から生み出された新しい表現だと思うけど出演者が推しじゃないと見続けられないというのが正直な感想でいろいろ見たいと思えるものではなかった。この形の舞台ならもっと見てみたいって思えたのがよかったな。