おうちに帰ろう

心茲にありと

舞台「どろろ」ライブビューイング参戦記録


映画「刀剣乱舞」の三日月宗近役で気になってゆるゆる追いかけていた鈴木拡樹さん主演の舞台「どろろ」の東京千秋楽のライブビューイングが開催されたので行ってきました。
ほんとは生の舞台を観たかったのだけど気付いたときにはチケット完売。
がっくりしてたところにライビュ―のお知らせが来たので迷わずチケットを取りました。

www.dororo-stage.com

ちょうど少し前にWOWOWで放送された「スーパーダンガンロンパ2」を見て三日月とは全然違う白髪、グレー?のカラコンでちょっと危ないサイコパスっぽい感じの役を演じてるのを見て「これは…やばいかも…」と思い始め前日には映画「刀剣乱舞」のおかわりをしていよいよ本格的にまずいと思っていたところに今日の「どろろ」の百鬼丸ですよ。もうね、完敗でした。

2.5次元舞台というものに馴染みがないため実際に見るまで楽しめるかどうかやや心配だったんですけど杞憂でした。映画館で嗚咽が漏れるほど大泣きしてしまった。
これは原作の持つ力も大きかったと思いますが、百鬼丸の鈴木さんだけじゃなく多宝丸の有澤樟太郎の真っすぐさ、縫の方大胡せしるさんの美しさ、醍醐景光唐橋充さんの領主としての苦悩と父としての葛藤など皆さんの熱量がすごくて引き込まれてしまいました。

多宝丸の兄に対する嫉妬と思慕が混ざりつつも跡取りとしてのプライドを持って最後に百鬼丸に対峙するところは涙が止まらなかったし、百鬼丸の自分の体を取り戻すという強い本能とのぶつかり合いはどちらにも感情が揺さぶられて二人とも救われて欲しいと思わずにはいられません。
縫の方も百鬼丸に対する愛情と申し訳ない気持ち故にストレートに多宝丸を愛せないつらさ、最後に百鬼丸を抱きしめた後に多宝丸に語り掛ける深い愛…あぁ書いてるだけで泣けてくる。
そして最後、百鬼丸を待つどろろが弾けるような笑顔を見せたエンディング。どろろは希望なんですね。主人公は百鬼丸なのになんで作品名は「どろろ」なんだろうとアニメを見ていても不思議だったのですがなるほど!と納得しました。

鈴木拡樹さんの百鬼丸百鬼丸そのもの。殺陣も華麗な動きではなく目が見えないからこそ本能でかわしている読めない動きになっていて手足の使い方が独特。義手についている刀を使った殺陣はお見事で途中外した腕を加えながらアクションしてるんですけどあれ大変じゃないかなぁ。あと表情の作り方!映画館のスクリーンでアップで見ると目が見えないときの眼球がすごいんですけど。ほんとに目が見えない人のようでした。声を取り戻したときに発した叫び声は切なく強く耳に残ります。あとカテコ終わって袖に捌けるときの走り方!!百鬼丸そのもの!やられるわー。

 

演出では気になったことというか驚いたことがひとつあってアニメ「どろろ」の主題歌がかかるんですね。ええ!?ってちょっと椅子からずり落ちそうになって最初引いたんですけどあまりに何度もかかるんで最後は慣れちゃって帰り道では女王蜂の「火炎」を激リピしてました。ゲンキン。
内容もかなり詰め込んでいるので無理な展開もあるんですが役者さんたちの演技に引き込まれてどうでもよくなってしまいました。原作未読でアニメで今放映中のものを見ているのですが実際に原作は未完らしいのでアニメ版がどうなるのかわかりませんがやや強引な終わり方でしたけどどろろの笑顔で終わるのはよかったなぁと思いました。原作も読んでみようと思います。

tezukaosamu.net

 

鈴木拡樹さんは「髑髏城の七人Season月~下弦の月」で一度見てるんですが申し訳ないことに記憶になくて…マモこと宮野真守の捨之介のインパクトが強すぎてどんな天魔王だったか思い出せないんですよね。ううなんと勿体ない。今度WOWOWで放送があるのでめっちゃ楽しみです。
この後同じくWOWOWでオリジナルドラマ「虫篭の錠前」も放送されるし2.5次元男子TVなんていう番組もやってたりして(これも2回ほど見て素顔もまたよきかな…だったのでますますやばい)
もう入っててよかったWOWOW!って思ってます。

とりあえず映画「刀剣乱舞」がまだ上映されてるのでもう何回か行く予定。
舞台の方も…あぁDVD買うしかないか…