「昭和元禄落語心中」ーいったん気持ちを落ち着かせよう

雲田はるこさん原作の漫画「昭和元禄落語心中」が岡田将生くん主演でテレビドラマ化されることになりました。

 

このニュースを聞いたとき手に持っていたスマホを落っことしそうになるくらいびっくりしました。原作は読んでませんでしたがテレビアニメでずっと見ていてとても好きな作品でした。毎回落語のシーンがあり声優さんの落語のうまさに惚れ惚れし、実写だったら誰がいいだろう?誰がやるとしても難しそうだなぁと考えたこともありました。その時に全く岡田くんのことは頭に浮かびませんでした。

なので

「ええーーー!これやるんだ!しかも八雲!?」

と心底驚きました。

主役の有楽亭八雲を演じるとなると前座の菊比古時代の10代から始まり物語の半分以上は八代目八雲としての50代以上を演じることになります。

最初は菊比古時代だけかとも思ったのですが番組サイトを見る限りあくまで八雲を演じるとあるのでこれは大変なハードルだな…と思いました。

www6.nhk.or.jp

アニメ版で八雲を演じる石田彰さん(「銀魂」の桂と同じ!)の演技が絶賛されていて私もこの作品で石田さんを知り、なんて素敵な声なんだろう、落語のシーンの色っぽさったらないなぁと毎回感動していたので実写だと誰が演じても特に見た目から似せなくてはならない分、アニメよりも難しいだろうなぁと思っていました。

とにかく原作をまず読もうと思いAmazonで全巻ポチっとして一気に読みました。

 

そして読み終わった後は

「八雲は岡田くん以外考えられない」

と思うようになりました。

 

漫画の中から印象的なセリフを拾ってみました。

 

「真面目すぎるんだお前の落語は。型はきちっとしてるが隙がねぇ色気ってのは隙から生まれてくるもんだ。完璧なものに色は差さねえ」

(菊比古時代に先代八雲に言われる)

 

「アタシ好きよ、あなたの落語。あなた魅力的だし喋ってる姿がとってもきれいだもの」

「そんなもの落語に必要あるかい。必要なのは愛嬌。それが致命的にねえんだよ」

(自分の落語に自信がなくみよ吉さんに愚痴る八雲)

「菊さんの唇って女の子みたいなの」

「アタシとあの人(助六)は似てるの。あなたのせいで人生が狂った人間同士よ」

(みよ吉)

「寄席の空気がまるごと変わった。動いた喋らはるだけでこんなに人を満足させられる。落語家は老いてからが花やぁ言うけど間違いなく八代目は今が一番お美しい」

(上方の落語家で八雲ファンの萬月師匠)

「八雲師匠のあの果てのない闇のような落語にはそんな由縁があったんですね」

「八雲師匠の落語 彼は完全に演じ切っている経験と鍛錬に裏打ちされた確たる技だ。しかしあくまで落語は道具 彼はその技でご自分を表現してる」

「心酔してるんですあなたに。あなたにはそういう力がある。そういう人間に出会えることこそ稀ですよ。よく言えば人望がある。悪く言えば人を狂わせる」

(八雲オタクの作家樋口さんが八雲に言うセリフ)

「若いころはねぇ 八雲師に対しては色々な感情がねじくれてました。なんせ親の仇ですもの。憎しみも執着も嫉妬も羨望も若い私にはかかえきれないほどたくさんね」

助六とみよ吉の娘で八雲の養女になった小夏のセリフ)

「オイラは師匠の背中を見てるのが一番好きだ。オイラは師匠の落語を生涯愛してくよ。超えちまったら愛せねえだろ」

(八雲の弟子与太郎

他にもまだまだあるのですが代表的なものをいくつかあげました。こういったセリフを目にするたびにこれみんな岡田くんに向けられた言葉のように思えてきてそうなるともはや八雲は岡田くんにしか見えない。早く八雲を演じる岡田くんが見たいと思うようになりました。

 

 

そして先日、ドラマのエキストラに参加し目の前で八雲になった岡田くんを見たのですが演技を見る以前になぜか涙が出てきました。これまで何度も舞台やイベントで生の岡田くんを見てきてキレイだなぁ素敵だなぁと思うことはたくさんありましたが姿を見ただけで涙が出たことはありません。自分でも何でこんなに涙が出てくるのかわからないのですが一言でいうと「尊い…」ってことでしょうか。

そしてとてつもなくしんどかったです。八雲師匠ってすごくしんどい人なので見てるとどんどんつらくなるんですよね。

演じているところが見られるのは贅沢だし嬉しいしもっと見たいという気持ちもあるんですけどその分魂も削られていくようで出来上がった作品を見るのがだんだん怖くなってきました。これこそ「人を狂わせる」八雲のなせる業なのかもしれません。

 

そして落語についてですが私は素人なのであまりわかりませんがもっと稽古の時間を取らせてあげたかったなぁというのが率直な印象です。監修の柳家喬太郎さんは「ぱっと言ってすぐできるんだから大したもんだね」と感心されていましたし十分素晴らしいと思いましたが、その分いやこんなもんじゃないはず、もっと稽古すればもっとすごいものが見れるはずという気持ちになりました。ただ撮影はまだ始まったばかりなので後半の八雲師匠はもしかしたらとんでもないことになっているかもしれません。

原作通りであれば落語の題目を12~3ほど覚えなければならないはずで自分と年齢のかけ離れた八雲を演じるだけでも相当大変なのにこれだけの落語を覚えるってどれだけ大変なんでしょう。

10月12日の放送が待ち遠しい反面、きつい3か月になりそうだ…というのが今の心境です。

考えてるとどんどん気持ちが入り込んでしまい今週末から「銀魂2」が始まるのに気持ちがそちらに向かなくなってしまうのでいったん気持ちを落ち着かせるためにいったん書いておきました。


とにかく体に気を付けて…という月並みな言葉で撮影が進むのを祈るばかりです。

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先日浅草に行ったのでドラマの成功をお参りしてきました。