見果てぬ夢 - おうちに帰ろう

今日の#刀ステ一挙無料配信は義伝「暁の独眼竜」でした。

実は一番リピート回数が少ないのが義伝。虚伝はテレビ放送も何度もやっててそのたびにちょこちょこ見たりとなんだかんだよく見るしジョ伝はとにかく大好きだから繰り返し見てるし悲伝は明治座バージョンと大千秋楽バージョンを比較しながら繰り返し見てるし慈伝、維伝は現場でも見てライビュで見て配信で見て円盤でも見て、と見る機会がだんだん増えたんだけど義伝はあんまり見返す機会がなかった。

この前の自主上映会で久々に見て間をおかずに今回だったんだけどよくできてるなぁーというのが率直な感想。
虚伝では匂わせ程度だったのが義伝でははっきりとこの本丸での物語の在り方を確立していて大作感がめちゃめちゃ漂ってた。音楽もセットも照明もリッチになった気がする。

伊達政宗の天下取りという「見果てぬ夢」を巡る物語に細川忠興や家臣の片倉小十郎との関わりも重なってとても奥行のある物語になってる。
最後の燭台切光忠の「僕たちの元の主たちはかっこいいなぁ！」っていうセリフとにかく大好き！！
伊達の刀たちは虚伝の織田の刀たちと違って元主に拗らせた思いがないのは伊達政宗という人物のキャラクターによるところが大きいのかな。
この後の本丸の行く末（というか三日月宗近の在り方）には不穏な影が付きまとうのだけど元の主を救う（正史通りの人生を全うさせる）物語としては哀愁の中にも晴れやかさがあって政宗公が臨終の際に「黄昏ではなく暁じゃ」というセリフに象徴されるように「見果てぬ夢」を追い続ける人を全肯定してくれるとても前向きな物語だと思います。

刀ステはしんどい展開が多いけれど「強くあれ！」というテーマが常に根底にあってどんな結末でも最後は頑張って生きねば！という気持ちにさせてくれるところが一番好きなところです。

さて明日は外伝「此の夜らの小田原」。土砂降りの小田原城野外ステージでの公演で短いけれども山姥切国広にとってはとても大事な物語なのでとても好きなお話。虚伝からぐっと成長した長谷部が見られるところも見どころです。