おうちに帰ろう

心茲にありと

「銀魂」ジャパンプレミア行ってきましたよ

2016年8月4日の第二弾実写化キャスト発表から年明けの桂小太郎ビジュアル公開

で期待が一気に高まり、待ち続けること約1年。

今年に入ってからは実写版桂小太郎を見るまでは死ねないと言い続けていた

映画「銀魂」のジャパンプレミアが6月28日、東京ドームシティホールで開催され

ました。

7月14日の映画公開まで待ちきれず、何とか手を尽くして行けることになり

参加してきました。

以下、長いです。

 

<舞台挨拶>

同行者が早めにチケットを引き換えてくれた席はなんとアリーナ。

チケット運があまりない私にとってはもうこれだけで十分といえるほどのラッキー。

会場の両側に設けられたキャストが入場してくる花道の3列後ろくらい。

登場口もばっちり見えて、あとは私の席側から岡田くんが出てくるのを祈るのみ。

イベント開始時刻は18:20だったのですが、10分くらい遅れたかな、はっきり

時計は見ていないのですが、場内が暗くなりMCの声が響きました。

そして正面スクリーンに主要キャストが一人ずつアップになりカウントダウン開始。

桂小太郎は11番。最後に銀さんで0になったところで、向かって右側のゲートのスモークが

炊かれて、うぉー、こっちだ!と興奮MAXとなったところから登場したのは

桂の相棒エリザベス。いきなりの出オチ。

仕切り直してキャスト陣の一番手は長澤まさみさんと岡田将生くんのコンビ!

このあと監督含めて両サイドから歩いて登場するのですが、二人だけで出てきたのは

岡田くんと長澤さんだけでした。

「夏だ!祭りだ!銀魂だ!」のテーマにふさわしく浴衣で登場。

手にかごとヨーヨーを持ち、かごには銀のボール(銀たま?)が入っていて

歩きながら場内に投げ入れてます。どうやらサインボールだったらしいのですが

残念ながらキャッチまではできず。

幕が開いてお二人が並んでる姿は、もはやこの世のものとは思えず。

(正直長澤さんにはほとんど目が行ってませんでしたが…ごめんなさい)

かなりの至近距離で歩いてくる姿を拝むことができ、相変わらずきれいな肌に

小さい顔、同じ人間とは思えない等身をじっくり堪能し

生きててよかったと思う数十秒でした。

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壇上にずらりと並んだキャスト陣と監督総勢15名。

高杉晋助役の堂本剛さんを除く主要キャストが勢揃い。いやー壮観でした。

これだけ人数多いと一人ひとりの話す時間もあんまりなくなっちゃうのかなと

思ったんですが、福田監督とムロさんがキャスト一人ひとりのコメントに

いちいち反応し、それに対して佐藤二朗さんが突っ込むという展開で

福田組のチームワークの良さを存分に発揮。通常の形式的な舞台挨拶では

ありえないような突っ込みの応酬で爆笑の連続でした。

通常だったら主演級の人たちばかりを集めているので

当たり前にコメントを聞いてるだけじゃ失礼と思った福田監督ならではの

気遣いなのかなーと思ったりしました。

岡田くんは一番最初に登壇したのに、コメントはかなり最後の方だったので

待ちくたびれてやっと喋れると思っていたのに

質問の内容を忘れるという安定ぶりを発揮。

そこからは両サイドから突っ込みの嵐を受けて「もういいです」と途中で

話を切り上げようとすると菅田将暉くんから「まさき〜」とたしなめられ

「お前もまさき!」とすかさず返し会場を沸かせました。

このあたりの瞬発力の良さは年々磨きがかかっているような気がします。

抜群の間でした。まるでネタ合わせしたかのような掛け合いだったので

ムロさんからも「ネタなの?」と聞かれて、

菅田くんは「初めてやった」と答えてましたが

映画「何者」のインタビューでも岡田くんのことをいじりがいがあって面白い

と話していたことがあったので普段からこういうやり取りがあるのかなと思いました。

また共演してほしいなぁ。

www.youtube.com

最後に小栗さんの「こんな感じが映画でも続いてます」というコメントで

舞台挨拶は終了。その後フォトセッションがあり舞台上で客席を背にして

記念撮影。「夏だ!祭りだ!」の小栗さんの掛け声のあとに

客席が「銀魂だ!」と唱和して終了。銀色のテープが打ち上げられて

イベントは終了となりました。

 

<本編上映>

もう舞台挨拶だけでおなか一杯になるほど大笑いしましたが

少しの休憩のあと、何の合図もなく場内が暗くなり上映開始。

まずはお馴染みの映画泥棒から。試写会でも流れるんですね。初めて知りました。

その後ワーナーブラザースのマークが出て本編が始まりました。

いや、このワーナーのマークも一筋縄では行かないところも銀魂で…。

という感じでもう冒頭から笑いっぱなし。

少しの隙間もなく笑いを入れてくる貪欲さが素晴らしかったです。

今回の実写版は「銀魂」でも人気の「紅桜編」というエピソードをベースにした

ストーリーで、アニメ版でも映画化されています。

基本的な流れはほぼこのアニメ版に倣っているのですが

細かいセリフだったり設定は実写版用に変えています。

小ネタの放り込みかたは「勇者ヨシヒコ」っぽくもあり

違和感なく世界観が共存しているのはもともとこの2作品が親和性が高いからでしょう。

それやって大丈夫?映画でやる以上は一応仁義は切ってるんだよね?

っていうシーンも多々。

カメオ出演的に意外な俳優さんも登場し、

最後のエンドロールでは「ええ!?」と声が上がる場面もありました。

これは映画を見てのお楽しみ。わかる人は出てきたときにピンと来るはず。

私はわかりました。

 

銀魂」は実写映画化されることになってから、

アニメ版をぽちぽち見始めた程度ですが

紅桜編ですっかり桂さんの魅力にはまり、

これを岡田くんがやるのかとわくわくが止まらず

作品そのものにもギャグとシリアスの塩梅とありえないストーリー展開に

毎回爆笑して楽しんでいたので、どこまで実写化で再現できるのかと思ってましたが

再現というレベルではなく、漫画、アニメとは違う生身の人間が演じる面白さを

きちんと生かし、それでいて現実離れした原作の世界観を損なわず

原作を知らない人でも楽しめる作品になっていると思います。

 

シリアス場面では銀時、桂、高杉の子ども時代も繰り返し出てきて

松陽先生の教えとともに一緒に学んだ同士がそれぞれ今は違う生き方を

していることを強調し、特に桂はほとんどお笑いパートに絡んでおらず

マジメ担当。高杉と向かい合うシーンでは桂のセリフの声のトーンが

他の銀魂のセリフと一線を画す調子で素晴らしく

ずーっと聞いていたいと思いました。もっと喋って。

 

後半短髪になって登場したときは女性的な美しさもあり

プロデューサーの松橋さんが桂は

「小栗くんと同じくらいの身長で女形ができるキレイな人」という

ことで岡田くんに決めたそうです。

実は福田監督の奥様が絶対桂は岡田くんじゃなきゃダメだといって

譲らなかったらしいので、奥様に感謝です。



そして主演の小栗さん、実はちゃんと作品を見たのが

宇宙兄弟」くらいなんですよ、私。

花より男子」も「花ざかりのきみたちへ〜イケメンパラダイス」も見てなくて

(ほんとすいません)

最近の「CRISIS」やちょっと前の「BORDER」も観ていないというド素人なのですが

こんなにコメディ演技がはまる人だと思ってませんでした。

とぼけながらも男気を感じさせるところは銀ちゃんそのものでした。

あと、一番印象に残ったのは橋本環奈ちゃんの神楽ちゃん!

橋本環奈ちゃん、小柄でかわいいのですが実は声がハスキーで

アニメの神楽ちゃんと声質が全く違うので、あの特徴的な話し方にはまるんだろうかと

思っていたのですが、アニメ版とは違う神楽を作りあげ

違いは全く気になりませんでした。

よく変わる表情とキレのいい動き、小柄な体の全身を使って神楽を表現し

かわいくて強くて変態な神楽ちゃんをイキイキと演じて素晴らしかったです。

 

高杉役の堂本剛さんは賛否分かれるかもしれません。主要キャラのうち

原作に一番イメージが遠いのが剛さんで、あまり似せることを意識していなかった

のかなと思いました。それでも映画の高杉としてはちゃんと成立していて

ダークな雰囲気の中にかつての同志としての思いが残っている片鱗を匂わせて

独自の高杉を作り上げていました。私はアリだと思いました。

 

そのほかのキャストも皆さん素晴らしくここでは書ききれないほど。

映画公開されたらもう少し細かいところまでちゃんと見て

改めて書きたいなと思います。(書ければね…)

 

実写化が発表されたときに原作者の空知先生は

「メンバーが豪華だろうと原作が原作ですから基本泥舟。全員銀魂と一緒に死んでもらう事になります」「漫画の実写化はイメージと違うと叩かれるのが常ですが、もう今さら何をやっても読者の皆さんの銀魂のキャラ像はブレないと信じていますし、ここに集まってくれた方々はそういう覚悟もした上で、それでも泥舟でもいいから銀魂に乗りたいと言ってくれた方々ですから、そんな人達の作るまた別の形の銀魂ならコケてもいいから見てみたいな、見てもらってもいいかなと思ったのが実写化をうけた僕の率直な気持ちです」

とおっしゃってました。

乗ってやろうじゃないの、泥舟、という気持ちで待ち望んだ作品。

泥舟だったかどうかは、公開されたあとにわかるのかもしれませんが

映画を見た後の感想は、乗ってよかったよ!泥舟!沈まないように頑張って宣伝するよ!な気持ちです。

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映画公開が待ち遠しいです。