小さな巨人第9話 覚書

小さな巨人」第9話の続きをもう少し。といいつつ長いです。お暇な方どうぞ。

 

とにかくいろいろな対決シーンの多いこのドラマ。

今回は岡田将生くん演じる山田春彦が父親と対面するシーンと小野田一課長に

取り調べを受けるシーン、この二つが対照的でした。

 

まず山田と父が対面するシーンは今回が初めて。父への絶望から捜査一課長に

ならなければならないとずっと言い続けていた山田父はどんな人なのか

父に軽蔑されて存在しないもののように扱われていた山田はどのように父と

接するのか、見ているこちらも緊張しました。

 

山田家の応接室?のようなところで待つ山田。父が入ってくると立ち上がって

「ご無沙汰しています」と一言。こういうところ大変礼儀正しい山田くん。

「まさかお前が犯罪者になるとはなぁ」

「あなたに言われたくありませんね」

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眉間に皺を寄せて厳しい顔を作り、早明学園の裏帳簿のコピーを見せながら

17年前から父が早明学園から数回にわたり賄賂を受け取り

新たな学園開発プロジェクトのために国に認可を下すように便宜を

図っていたと詰め寄ります。ここまではまだ冷静さを保ちつつ

険しい顔のまま。そして山田父はここで山田に背を向けます。

父の背中に向かって山田は言葉を続けます。

「この破れたページに何が書かれていたんですか

それは17年前のあの事件(まつやまさん死亡事件)にも何か関わりがあるんですか」

ここで声が震え始めます。

 

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「僕は今でも覚えてます。あなたは隠蔽の指示をした」

少しずつ泣き顔に。

「死んだ人間はどうでもいいと言ったんだ」

荒ぶる声。

「それまであなたを必死に支えてくれた部下の命よりも

自分の利益を取ったんです。

犯罪者はあなたのほうだ」

怒りで顔が歪みます。父は背を向けたまま無言。

答えを求めるように

「何も言わないのであればこの裏帳簿を公表させていただきます。」

ここで父はようやく向き直り

「春彦。お前こんなことがしたくて警察官になったのか」

表情がこわ張る山田。

「やりたければ勝手にやれ

茫然としているとノックの音がして小野田一課長が入ってきます。

ここで父と小野田一課長に挟み撃ちに。

驚く山田に一課長からはさらに追い打ちをかけるような言葉が。

「山田、副長官が受け取ったのはただの政治献金

業生は外務省から一流企業までこの国を支える礎と

なって働いてくれているんだ

副長官は国のためにそのお手伝いをされた

お前のその青臭い自己満足の正義と副長官の行ってこられたことと

どっちが国のためになっているんだ」

小野田の言葉を聞きながらただただ涙を流す山田。

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肩が震え今にもしゃくり上げそうになるのをこらえるように下を向き

唇をかみしめる。

子どもが親に反論して諭されて何も言い返せない悔しさを抱えたような表情。

そこへ父の強烈な一言

「小野田くん、この男連行してくれ。不法侵入だ」

ふり絞るように「ぉ父さん…!」と声を出します。

一瞬驚いたような顔をしたあとに

父はこの世で一番残酷な一言を言い放ちます

「誰のことだ?」

ここから山田は「父さん」しか言えなくなり

ひたすら「父さん!」と呼び続け、最後は小野田一課長に抱えられるようにして

最後は言葉にならない「うぁーーーー!」と叫び声を出しながら連れていかれました。

 

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最初は父を糾弾するつもりで一生懸命ガードを作って対面し

背中を向けられるとどうにかしてこちらを向いてほしい、そして事実は違うと

言ってほしいと願っているように泣きながら怒りを露わにする顔

小野田一課長の言葉に言い返せないままただじっと見つめながら涙が

流れていることにも気づいていないような茫然とした顔

そして父の残酷な言葉によって抑えていたものが一気に溢れて

顔がゆがみ絶望で立っていられない状態で部屋から出ていく姿。

父役の高橋英樹さんと小野田役の香川照之さんというどちらも迫力のある

お二人の俳優さんに対して繊細さと真っすぐさで打ち返す堂々たる姿でした。

いわゆる濃ゆいお二人に岡田くんの中から発せられる清廉さのバランスが

絶妙でした。

 

その後、なかなか口を割らない山田に対し、小野田一課長が直々に取り調べを

行うことになり一課長の部屋に呼ばれます。

ここで山田と小野田が二人きりになりました。

硬い表情の山田に小野田は

「ま、茶でも飲め。ざっくばらんに話そう」と笑顔で語りかけます。

 

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湯呑の蓋をとり、お茶をすすりながら

「取り調べでもずっと黙ってるそうじゃないか。大した根性だ。

誰かに義理立ててもしてるのか」

という小野田

奥歯を噛みしめる山田。(顎の付け根の部分が小さく動いたのが見えました)

小野田はソファに座ったまま山田の方に体を向けて

「山田、取引をしよう」

顔をわずかに動かす山田。

「お前が知りたいのは17年前の事件のことだろう」

眉を少しひそめる山田

立ち上がって捜査一課長のデスクの前に行く小野田

「そこで何が起きお前の父親が何をしたか、私は知っている」

小野田を睨む山田

 「それは歴代一課長の申し送り事項だからだ」

ここで椅子を勢いよくどかす小野田。(椅子の使い方が効果的)

顔を少し上げる山田

小野田がうやうやしく棚を開けると金庫が入っている。

「言っておくがこれはただの箱じゃないぞ」

思わず、という感じで足が一歩前に出る山田

「歴代捜査一課長が太刀打ちできずに

苦渋の末に飲み込んできた敗北の痛みだ傷だ無念だ(たたみかける)

その無念が積み重なって代々引き継がれてきた、巨大な棺桶なんだ」

このセリフの間、小野田と山田の顔が交互に映り

小野田は少し笑顔、山田はふらふらと前に歩みながら顔は金庫を凝視したまま

唇はわずかに震えています。

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「お前がこの中身を見たければ捜査一課長になるしかない

だがお前はこれを見たいだろう。開けてやろうか」

この開けてやろうか、の言い方が少し首を傾げながら顔は笑ってて

子どもに言い聞かせるような言い方で、山田のプライドを逆なでします。

言われた山田は唇をきゅっと真一文字に結び、顔全体が震えています。

涙が今にもこぼれそう。

 

「代わりに教えてくれるだけでいいんだ

横沢はどこにいる?裏帳簿はどこにある?」

笑顔が消える小野田

唇がわずかに開き、眉間の皺はより深く

知りたい気持ちと香坂さんを裏切れない想いの間で葛藤しているようです。

「話してみろ、山田」

歩きながら身体を少しひねりまた笑顔を作る小野田。

(この緩急、香川さんほんとにお見事としか言いようがない

少し唇が開いてしまうのを抑えるように

必死に口を結ぼうとして顔がこわ張る山田

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「お前の知りたいものはあの中にあるんだぞ」

山田を見つめる小野田

「それを言えば父が何をしたのか、本当に教えてくれるんですね。」

顔の皮膚が波打つように動きふり絞るように答える山田

取調室に入ってから初めて声を発しました。

小野田はゆっくりと山田の前に歩み寄り、じっと見つめます。

「山田、この私の目を見ろ。」

笑顔で

「この私を信じろ」とこれ以上ないくらい優しい口調で言います。

小野田の目を見る山田

口は真一文字に結んだままですが、涙が流れわずかに唇の端があがり

微笑んだようにも見えました。

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ここでの岡田くんは完全に受けの芝居。セリフは一行のみ。

動きも大きくありません。父と対峙したときは攻めに行ったところ返り撃ちにあって

ぼこぼこにされるお芝居でしたが

今回はじっくりひたひたと忍び寄る一課長の攻めをじっと耐えて受けるというお芝居。

香川さんの手練手管の前でただ立ち尽くしわずかな表情の変化で山田の気持ちの

葛藤を表現し、香川さんと向き合ったところはしびれました。

 

今回の山田の出番はこの2つの対決シーンが山場で、後半は香坂vs小野田で

クライマックスを迎えました。

小野田は山田に対しては笑顔を交え声を荒げることもほとんどなく諭すように

迫りますが、香坂相手だと声を荒げ挑発し恫喝し指を差し上からのしかかるように

追い詰めていきます。この違いが面白く、なぜ香坂相手だとここまでムキになるのかと

思うほど。何か特別な感情があるのか。

最後に裏帳簿の1枚目の破れた切れ端に書かれた名前が

「香坂敦夫」香坂の父だったことと何か関係があるのか。

「本当の裏切者はお前の父だったんだよ」と至近距離で迫るところは

ギリシャ悲劇を思わせる大仰さがコントにも見えてきて

感心するやらおかしいやらで大変でした。

 

香坂が「山田がしゃべったんですか」と小野田に聞いたとき

「お前が安く値踏みしたお前の絆なぁ、山田だが

結局何にも喋んなかったよ」

このセリフを言うときも「喋んなかったよ」で少し首を傾げる仕草を見せたりして

山田について何かを語るときはどこか子どもを見るような感じになるのは

何なんでしょうかね。

回想で

「話すことはありません。留置場に戻してください」

と泣きながらも毅然とした態度できっぱりと言い切る山田を

「さすが私の運転担当だった男だ」と嬉しそうに言ったり。

香川さんのこの場面での小野田一課長の演技は多種多様な恫喝の方法を

並べてみせてもらってようで、満足度高かったです。

対する香坂の長谷川さんもどんどん表情が崩れて言って

呆れるほどの熱量で、テレビドラマとは思えない舞台のような迫力でした。

 

山田はハードな対決シーンもありつつも基本的にはイタイ人なのは

さんざん書いてきましたが、今回も突っ込みどころがちょいちょいありました。

冒頭、山田が横沢を連れて逃げて大騒ぎになり

自宅謹慎を言い渡された香坂が家に戻ると

「お客さんが来てるわよ」と妻の美佐さんに言われて部屋に入ると

山田と横沢が来ているシーン。

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これは前々回、お中元を贈ってたことが効いてましたね。

「将を射んとする者はまず馬を射よ」と奥さんにできる部下という認識を

植えてまんまと部屋に上がるという。

そして自分のせいで香坂が窮地に立たされているというのに

涼しい顔で「お邪魔してます」とこんなときでも礼儀正しいお坊ちゃま。

 

 

その他、一生懸命眉間に皺寄せて険しい顔してても

ふとしたときに優しい顔になるので、根は純粋で優しい子なのねぇというのが

垣間見えるところもツボでした。何のかんのいってかわいいやつなんですよね。

山田っち。

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香坂さんを伺うように見るところがかわいくて。

 

毎回毎回たくさん突っ込みを入れながら楽しんできた「小さな巨人」も

残すところあと1話。

日曜夜のお祭りもあと1話と思うと寂しいですが

最終回でもいろんな顔を見せてもらえると期待してます。

 

 

 

小さな巨人第9話「お父さん、父さん、父さーん!」

小さな巨人」第9話。いよいよセミファイナル(だから違う)

 

とうとう山田くんと山田父の確執について語られました。

なぜ山田くんがどうしても捜査一課長にならなきゃならないのかの理由も。

 

「僕の父は昔から僕の存在などないもののように扱っていました。

でも父はキャリアとして警察組織のトップにたち日本の治安を守る刑事課長

という立派な使命を果たしていた

僕も父のような人間になるんだと誇りに思っていたんです。

それがあるとき崩れ落ちた。

父の運転担当だったまつやまよしのりさんという方が亡くなったんです

自殺か他殺かも判明しない不審な死でした。

まつやまさんは僕のことを唯一認めてくれていた人でもありました

勿論父が事件の真相を突き止めてくれると信じていた

けど聞いたんですよ

父が部下に指示を出しているのをもういい。捜査を打ち切れ。自殺として処理しろ。死んだ人間はどうでもいい。

生きている組織のほうが大事だ

全て隠蔽しなさい

父は事件の隠蔽を指示していたんです

松山さんは父が政界に出るためにいろいろと手を汚すこともしていた。

父にとっては彼が秘密を抱えたまま死んでくれたことは都合がよかったわけです。

正義を守るべき人がまるで逆のことをしていた。

全ては幻想だったんですよ

父に対する誇りなど消えて後に残ったのは怒りだけだ

この事件は未解決のままです

それを掘り起こし父の悪事を暴いてやる、そう思って今まで生きてきました

松山さんが亡くなったのが今学園のある豊洲、その事件が17年前

父と早明学園との癒着が始まったのも17年前

これは僕の勘ですが、単なる偶然ではない

今ならそれが暴ける

 

理想としていた父の姿は幻想だった、裏切られた、だから復讐する。

というロジック。へ?おいおい、それってストーカーじゃない。

なんと山田くんは根っからのストーカー気質だったのでした。

思い切って父と対面し、そのことを告白したら父に

「春彦(ここちょっと萌えた)。

お前こんなことがしたくて警察官になったのか」と言われてしまうのもしょうがない。

一生懸命眉間に皺寄せて頑張って対峙したのに

(父は背を向けたまま)振り返りざまにそんなこと言われたら

泣くよね、そりゃ。顔がどんどん崩れて子どもの顔になっていく。

↓グーグル先生懇渾身のコラージュ。

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小野田一課長も山田に向かって

「お前のその青臭い自己満足の正義と副長官の行ってこられたことと

どっちが国のためになっているんだ」と言い、何も言い返せず

悔しそうに下を向く山田くん。

とうとう父には

「小野田くん、この男連行してくれ。不法侵入だ」と言われて

さらに追い打ち。もう山田くんのハートはずたずた。

ふり絞るように「お父さん」と言っても

「誰のことだ」と言われてしまう。

最後は何も言葉が出ず「父さん、父さん、父さん」と叫ぶだけの

山田くんはあまりにも愚かで愛しく切ない。

ずっと父のことを「あなた」「あの人」と呼んでいて

ようやく「お父さん」と泣きながら言ったのにこの仕打ち。

小野田一課長に抱きかかえられるようにして連れていかれちゃいました。

あまりにも山田くんは純粋でナイーブで警察組織の中で戦うには

武器がなさすぎた。

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トーカー気質の困ったちゃんとはいえ、17年もの間その思いを秘めながら

恐らく必死に勉強し、東大に入り警視庁捜査一課長の運転担当まで来たのだから

優秀なんだろうと思いますが心が子どものままだった。

 

小野田一課長も山田くんの取り調べに際しては香坂さんを追い詰めるような調子では

なくお茶をすすめたり、取引をしようと言ってみたり

「話してみろ」と体をくねらせたりと優しく追い詰めます。

ゆとり世代対応?)

しかし一途な山田くんは香坂を裏切ることはしませんでした。

やはりピュア、どこまでもピュア。

↓小野田一課長の目を見ろと言われて口を真一文字に結び少し微笑んだようにも見える。それでも香坂さんのことは裏切りませんでした。流れる鼻水までもきれい。

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山田くんは留置場に捕らわれたまま、17年前の事件の裏切者は香坂父だったと

小野田一課長が香坂に詰め寄ったところで終わり。

いよいよ最終回へ。山田の笑顔を見ることができるのか?

 

実は今回、山田くんの泣き顔もさることながらつくづくすごいと思ったのは

小野田一課長演じる香川照之さんの持ち手の多様さ。

どんだけ抽斗があるんだろう?と今更ながら感服。

時間あればそのあたりも細かいつっこみどころと合わせて改めて書いてみたいと

思います。小野田一課長まで思わずスクショ取りましたわ。

 

 

 

小さな巨人第8話〜裏切者は誰?

我ながら頑張ってる更新。

前回は200は100の2倍で大いに笑かして頂きましたが

今回は控え目。早々に横沢は300%クロだ、と言っただけでした。

 

基本に立ち返って「敵は味方のフリをする」の展開になりました。

江口刑事逮捕を巡って捜査一課と所轄の騙しあい。

そして、横沢の妻亜美も三島の携帯を使って横沢と連絡を取り合うなど

そこかしこに騙しあいが。

所轄の香坂たちが捜査一課の裏をかいて横沢確保なるかといったところで

結局香坂たちを見張っていた捜査一課の藤倉たちが横沢を横取りしていきました。

 ↓おい!横取りかよ!と横沢を連行する捜査一課の面々を睨む

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所轄は利用されるだけか、と失望しているところへ藤倉が横沢を豊洲署へ

連行してきました。

藤倉が同期の香坂にお前たちが捕まえた犯人だからお前たちに取り調べる権利があると

横沢を所轄に引き渡しました。

 

そして取り調べを始める…はずだったのですが、横沢は取調室から消えていました。

山田も姿が見えなくなっている。

 

ジャジャジャーン!(ノンフィクションが流れる)

香坂はここで横沢に警察内部の情報を流していたのは山田であることに気づきます。

 

「敵は味方のフリをする。全ては味方だと信じていたあの男の仕業だったのか」

 

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やりやがったなぁ、山田!

 

 最初から横沢を取り戻すつもりで連絡を取り合っていた山田。

香坂と藤倉の同期の絆に助けられ、横沢が豊洲署に連行されるという大チャンス。

藤倉さんサンキュー!って内心思ってたのかなぁ。

 ↓マジか!戻ってきたぞ!の顔

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↓「叫べ叫べ叫べ〜♪」でカットインしてくる山田の顔。

CDTVでこの歌詞のところで自分の顔がアップになってほしいと言ってましたね)

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香坂さん、いったい何回騙されるんでしょう。人が好すぎます。

信じていいのは藤倉さんだけかもしれない。

 

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 山田と父との関係を表すセリフがまた少し登場します。

「家族ですか。僕なら一生会いたくないですけどね。あんな父親となんて」

 「裏帳簿は父親の過去を知るブラックボックスのようなもの」

 

また山田は香坂に父との関係についても質問します。

「香坂さんはどうなんですか。お父さんとは」

(やっぱり香坂さんのことがもっと知りたいんだね)

そこで香坂は父が富永から左遷させられたことを話します。

 

父親の過去を知るためにどうしても横沢の持っている裏帳簿が欲しい山田。

裏帳簿を見られたくない富永元一課長。

元一課長に頭が上がらない小野田。

富永元一課長に左遷させられた香坂父。

どうやら全ての因縁が17年前に起きた何かの事件に絡んでいる様子。

来週はいよいよセミファイナル(いや、その使い方間違ってるから)

 

またしても逮捕されるらしい山田っち。泣きそうな顔で小野田一課長に

17年前の事件について教えてほしいと懇願している予告編。

しかしこれまでの流れで予告編に出てる部分はほんのさわりのことが多いので

もっとすごいことが起きそうです。

恐らく撮影がツメツメで後半部分はまだ撮影中か編集中かなのだと思います。

残り2話!

なんだかよくわかんないけど、ぱぁーっと派手に何かをやっちゃってください。

www.youtube.com

小さな巨人第7話〜200は100の2倍です

第7話のハイライトは山田が香坂に送ったお中元と

小野田捜査一課長の200とは100の2倍だぞ

この2点かな。

 ↓山田くんが香坂に送った39800円の松阪牛。こんなもの上司に送る人見たことない

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前回のドラマチックな山田逮捕劇から始まった第7話。

どうなる!山田?と思ったけど

取り調べで自分が江口に呼び出されて現場に到着したときには

江口はすでに死んでいて、自分も何者かに後ろから頭部を殴られたことを

供述。あっさり山田の殺人容疑は晴れるっていうね。

それでもなかなか山田は釈放されず

事件解決のためにどうしても山田の話が聞きたい香坂は

「山田を取り返す」と「敵の敵は味方」の論理で

山田の敵である山田パパに直談判して無事山田を釈放。

豊洲署に戻ってきた山田は香坂に

「まさか父を使うだなんて。香坂さんも残酷なことをしますね。」

といいます。

 

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香坂に言わなかった理由は

「早明学園の不正に関わっている政治家がいます。

それが僕の父だったんです。

父は官僚になる前は刑事課長だったんです。

裏帳簿の実物があれば

父の不正も明らかにできる

僕にとっては譲れない問題です。

その証拠をつかむまでは

どうしても香坂さんに言えなかったんです。

すみませんでした。」

 

意外とあっさり謝ります。

だったらなぜ逃げたのか。逃げおおせるとでも思ったのか。

意外と衝動的な山田くん。捜査一課長への道はまだまだ遠い。

 

それにしても「残酷」なんて言葉なかなか使わないですよね。

山田と香坂の二人のシーンになると途端に舞台調な芝居になるところ

かなり好きです。

「香坂さんに礼を言うべきですか」

「香坂さんの勘には敵いませんね」

などなど、普通の会話ではあまり聞かないセリフが続々。

この二人が話してると何の違和感もない。

冷静に考えるとヘンなんだけど、見た目に現実味がないので

しっくりきます。

もっとやってほしい。

 

そして山田はどうやら父を告発したいようですね。

どんな理由かは知りませんが。

ちゃんと山田と父の確執もストーリーに絡んでくるようだし

高橋英樹さんという大御所をキャスティングしているくらいなので

結構重要な鍵になるのでしょう。

 

第7話はそれまでもちょっと?と思うシーンは多々ありましたが

あからさまに笑えるシーンが多く出てきて

思い切ってネタドラマに振り切った回だったかもしれません。

とにかく小野田一課長の「知ってると思うが200は100の2倍だぞ」の

には爆笑しました。

来週は300%になるようなので最終回には1000%になるのかも。

もうストーリーはどうでもいいや。芝居合戦を思う存分楽しみたいと思います。

↓香坂さんに「我々所轄の仲間が殺人容疑で疑われた事件でもある」と言われて

仲間?とちょっとどきっとした表情で香坂を見る山田くん。内心嬉しそう。

すっかり所轄の人間になりました。

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「小さな巨人」豊洲署編始まりました

4月から始まった日曜劇場「小さな巨人」ですが5/14放送の第五話で

芝署編が完結。5/21からは豊洲署編となりました。

 

豊洲署編では山田の謎も明かされるようですが、捜査一課長にどうしてもなりたい

山田。これまでにどんな言動があったから振り返ります。

 

芝署編では香坂からなぜ父(内閣官房副長官らしい)のようにキャリアにならなかったのかと問われると激高し

あなたにはわからない!僕だってそうなるつもりだった。

それが正しいことだと信じていた。だけどそれが目の前で崩れ落ちていったんだ。

それまで信じていた自分自身が許せないほどの怒りですよ。

その僕の絶望はあなたにはわからない。言ったでしょ。僕は捜査一課長にならなきゃならないんです。キャリアではなれない捜査一課長はノンキャリアしかつくことができないポストなんです。この道を選んだのは僕なりの戦い方なんです。」

というシーンがあり、何やら過去に秘密があるっぽい。(大した秘密じゃなかったらどうしよう…)

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初めて山田が声を荒げるシーン。そしてそのあとに我に返って口を抑える一連の仕草は

色っぽかった。

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また小野田捜査一課長が犯罪に絡んでいるらしいとわかると怒りで顔を崩し

「捜査一課長は警視庁の顔なんです。不正に手を働くなど絶対にあってはならない!」

このときも怒りで大きく顔を歪めます。

 

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次に前捜査一課長の三笠署長が不正を行っているとわかったときは

「私は三笠署長が許せません。捜査一課長として名が刻まれた方というのはは東京の治安を先頭にたって守る我々警察官の模範となるべき存在なんです。

その誇りをあの方は汚した。必ず捕まえなければならないんです。」

このときもかなり強い口調で訴えます。

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なにやら捜査一課長はすべての正義の象徴と思っているような勢い。

(一体何があったんだ?)

ちゃんと↑の発言の根拠は教えてくださいね。

 

かくして香坂とタッグを組み三笠署長の犯罪隠蔽を暴き事件を解決します。

 

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事件解決後、香坂から握手を求められる山田。

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このまんざらでもない顔がかわいらしいですね。(嬉しいくせにー。)

トーカーからバディになりました。

 

そんなこんなで終わった芝署編。

殺人事件は解決したものの三笠署長の隠蔽については

お咎めなし。本当の敵は警察組織そのもの、という小野田捜査一課長の

言葉とともに芝署編は終了。

 

冒頭は走る香坂。その先には逃げる山田。

山田が手錠をかけられて連行されるところを茫然と見ている香坂。

いきなりこんなシーンから始まります。

 

どうしても捜査一課長になりたい山田は、父のコネを使った捜査手法に不満の声があるとかいうよくわからない理由で豊洲署へ異動、香坂と同じチームに。

一度はバディっぽくなったけど、所轄に異動となりへそを曲げたのか

無表情に仕事をこなす山田。

しかし、元捜査一課長が専務を務める学校法人早明学園の経理課長が行方不明になった

事件の捜査を始めたところから、山田の単独行動が増えてきて

山田の行動を不審に思った香坂から詰め寄られると

自分は1年後に捜査一課に戻る人間、あなたたち所轄の人間とは違う、と反抗的な態度に。

 

そして早明学園にはどうやら政財界との癒着関係があり、その潜入捜査のために

内偵している山田の新人時代の研修担当だった江口(ユースケ・サンタマリア)から証拠を掴んだので来てほしいと呼び出され、尾行していた香坂と三島(芳根京子)が

現場に到着すると、江口はすでに死んでいて傍らに立ちすくむ山田の姿が。

香坂たちに気づいた山田はその場を逃げ出し、冒頭の場面に戻ります。

 

どうなる山田!?で次回へ。

 

このドラマ、とにかくアップが多いので、表情の変化を追いかけるのが楽しく

やたらスクリーンショットを取ってしまうのですが

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江口と話した後に香坂が現れ、無表情を装う顔や

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「僕は捜査一課長に戻る人間、所轄の手助けをしてるんだから感謝してほしい」と

わざと(?)嫌味なことを言う悪い笑顔や

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香坂から江口と会っていたことを指摘されたときの振り返りざまの見返り美人ショット

(そうそう振り返りざまの美麗ショットも多いんですよね、このドラマ)

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僕たち(たち?)には最初から味方なんていないんですよ、自分の身を守るのは自分しかいない、それを教えてくれたのは香坂さん、あなたですよ

という愛と反抗が混ざった表情(このこの)

 

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さらに香坂に詰め寄られると「僕にだって言えないことがあるんだ!」とまるで反抗期の中学生のようなセリフとともに苛立ちを露わにする顔

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江口が殺さている現場で立ち尽くしてるところを香坂たちに見つかり、恐る恐る振り返る顔見返り美人パート2)

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追いかけてきた香坂に向かって「もっと早く香坂さんに報告すればよかった…」と

涙ぐみながらつぶやく切ない顔(これは反則)

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パトカーの音に驚き微かに怯えを浮かべる顔(どこから見てもヒロイン!)

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屈辱と後悔と香坂に一縷の望みを託すような表情。(香坂さん助けてー)

 

 この回だけでも結構な振り幅の顔を見ることができました。

 

ドラマとしてはいろいろと突っ込みどころがありつつも展開が早く

俳優さんたちの濃い演技と勢いで寄り切ってますね。

岡田将生くん演じる山田も東大出のエリートらしいんですが

脇も甘いし隙だらけで捜査一課長にほんとにこれでなれるのかい?と言いたく

なるような困ったちゃんなのですが、そこが却って愛しく

香坂さんも思わず助けずにはいられないのでしょう。

 

ここまでの回を通して一番好きなシーンの一つがこの車中で二人が

会話してるシーンなのですが、

 

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それまで山田に対して腹立たしい思いを抱いていた香坂が力を抜いた口調で問いかけるところ。

尾行中なのでひそひそ声で話していたからなのですが、ぐっと距離が近づいた感じがして

私が山田だったら嬉しくなるなぁというシーンでした。

二人のセリフの口跡も美しく、もっと会話を聴いていたい!と思わいました。

 

山田くんは香坂さんが大好きなので、香坂さん、絶対助けてあげてくださいね。

「山田を取り返す」って素敵な響きです。

 

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平清盛完走後の感想

2017年2月20日からCSのチャンネル銀河にて始まった

大河ドラマ平清盛」(通称”銀河盛”)

の放送が4月28日に全50話放送終了しました。

2012年にNHKで本放送があったときも一部熱狂的なファンが

Twitterなどで盛り上がり、視聴率が悪いという評判ばかりが目立ちましたが

再放送を熱望するファンは多く

念願かないチャンネル銀河への登場となりました。

月~金の週5日の放送。

毎日見た場合、身体が持つのだろうかと不安になりましたが

無事完走しました。

 

今回、銀河盛にあたってここを見ておきたい、確認したいという

ポイントが3つありました。

 

  1. 源氏の描き方
  2. 源頼朝岡田将生)の語り
  3. 岡田将生の演じる源頼朝

 

1.について岡田くんを追いかけるようになって手元にあった

平清盛」を最後の3回程度見返したときに源氏の描き方がとてもあっさり

しているように見えたんですね。まぁ清盛の話なんでしょうがないと思いつつ

前半の熱量と比べると物足りないような気がしたんです。

わざわざ頼朝を語り部にしている割には扱いが雑なんじゃないかしら…と

少し疑問に思っていたのです。なので最初からちゃんと見たらどうなのか。

確認してみたいと思いました。

 

2.について、私は知らなかったのですが、当時ナレーションについて批判的な

声があったらしいのです。あんまりナレーションの良し悪しについて気にしたことは

なかったのですが、大河史上最年少ナレーションと話題にもなったようなので

改めて着目してみました。

 

3.については見ていたにも関わらず覚えていることといえば、縁側で笙を吹く姿が美しいこと、いつまでも陰気臭いこと、「立ち上がれ!源氏の御曹司!」「共に参ろうぞ、まだ見ぬ明日へ!」と政子に尻を叩かれる雨中のプロポーズの気持ちよさ

(このシーンは大好きでした)

くらいで、挙兵して以降の記憶が全然なく、少し前に後半だけ見返したときも

それほど魅力的に思えなかったんですよね。(ほんとごめんなさい)

源氏の棟梁をどのように演じていたのか物語全体を通して見てみたいと思いました。

 

うっかりすると終わらない話を延々書いてしまうのでできるだけ

簡潔に書いていきたいと思います。

 

1.源氏の描き方

 

これについては源氏、平氏(平家)と分けて考えることに意味がないということに

気づきました。

メインテーマが「武士の世を作る」であり、平安末期から始まる武士の勃興と混乱の時代を平清盛を中心に切り取った話であったのだなと。

平氏は清盛の祖父、父の代から王家に仕え武士が力を得るために様々な手を尽くし、引き継いだ清盛は新しい世を作ろうと海に出たり西へ行ったり海賊たちと手を組んだりと施策を行います。

 

同時代に力を持ち始めた源氏勢も平氏と対立しながら同じく頂きに登ろうともがき続けます。清盛と源義朝は時に手を組み、やがて決別し、源氏は平氏によって滅亡寸前まで生きますが、奇跡的な温情により嫡男頼朝と牛若が別々の場所で生きながらえます。

それは武士の世を作るという目的においてはリスクヘッジみたいなものだったのでしょう。

(清盛本人に自覚はないだろうけど)

宋との交易で財を築き、財力を武器にのし上がっていきますが

性急すぎる改革はとかく軋轢を生むもの。結局身内すら清盛を理解できなくなり

清盛自身も迷子になり孤独の闇に落ちていきます。

平家が栄華を謳歌しているときには伊豆で廃人同様の生活をしていた頼朝が

闇に沈む清盛と入れ違うように目覚めるのは当然の流れ。

時代が変わるときには様々な偶然とも思える必然があり、頼朝を生かしたことも

流れた先が伊豆(東国)だったことも(思えばなぜ伊豆に流したのか。西国だったら

東国武士の後ろ盾がないので頼朝は挙兵できなかったのではないかとも思えます。)

全ては必然。平家が権力を掌握するさまと一蓮托生といいながらも一門がバラバラ

なっていく様子は、平家のあとに源氏が権力を握ったときにも起こり得ることを

暗示させます。実際に平家滅亡のあと頼朝は義経を滅ぼし

「弟の屍の上に武士の世を築」きます。これは祖父為義が義朝に言ったことでも

あり、清盛がしてきたことでもありました。

平家物語を貫く「諸行無常」「盛者必衰の理」そのものです。

 

最終回、清盛が亡くなってから壇ノ浦で平家滅亡、その後源氏で義経追討までが

ものすごく駆け足だったのは「武士の世を作る」一過程を通り過ぎただけだったから

なのかなと思いました。

なので、うん、源氏の描き方は雑ではなかったなと。

(とはいえ本当は義経と頼朝の件はもう少し掘り下げたかったんじゃないかな

思った以上に平家パートに力入っちゃったのかなという気もしています)

 

2.源頼朝岡田将生)の語り

 

今回の見直しでの発見の一つがこの頼朝のナレーション(ナレ朝)の面白さでした。

初回の語りは声に張りもなく硬く、いかにも若者の一人語りといった

感じでイマドキの映画のようで全く大河っぽくありませんでした。

いや、最後まで大河っぽい感じはなかったですね。でも回を追うごとに

「頼朝が語っている」妙が出てきて、特に前半の源氏方の祖父為義や義朝に対する

ダメ出しっぷりは思わず笑ってしまうこともたびたび。

母である由良御前について「報われない人」とまで言い切り、愛あればこそなんですが

だいぶひどい言い方でした。

反面、崇徳院の最期は「何一つ何一つ思うままにならなかった人生を生き切った」と

優しさをのぞかせたり、これまでのナレーションと違い、主観が混ざるところが

新鮮でした。また頼朝目線なので朝廷方の出来事について

「~なさった」「~あそばされた」という敬語になるのも好きでしたね。

源氏が勢いを増してからは口調も少し早口で弾むようになったり、時々の状況に

合わせて皮肉っぽかったり、楽し気だったり、諦観を滲ませたりと

姿は見えなくても「頼朝がいる」ということを見る側に伝え続けました。

最終回、「かくいう私もこの9年後に死に…」と来て、そうかーあの世から語っていたのかと、構成の巧みさに恐れ入りました。

ナレ朝語りも「平清盛」の魅力の一つだったと思いました。

 

3.岡田将生の演じる源頼朝

 

何だかんだ言ってこれが一番の目的でした。

初回冒頭から岡田くん演じる頼朝は登場するのですが

壇ノ浦で平家が滅亡するという知らせを受ける場面なので

すでに棟梁になっている頼朝のはず。なんですが

棟梁に見えない。一生懸命メイクして彫りを深くして

少し貫禄だしてみたりと工夫はしているようなんですが

若武者っぽい印象が残ってしまってます。

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これはねー、やっぱり大変だと思うのですよ。

まだ頼朝の生涯を演じてないところからいきなり棟梁やれって

言われてもなー。まぁそれをどうにかするのが役者の腕なのかもしれませんが

ちょっと残念な感じでした。(ごめんね)

その後しばらくはナレ朝としての存在がドラマにおけるエッセンスとなり

楽しませてもらっている中、いよいよ第三部「伊豆の流人」で

青年頼朝として登場します。その前に少年頼朝を演じた中川大志くんが

見事な頼朝を演じた後だったので、どんな姿で現れるのか

知ってはいるけどドラマの進行の中で楽しみに待ちながら見るのは初めて

だったので結構胸が高鳴りました。

 

後半頼朝は様々に変貌を遂げます。

 

八重姫も一目ぼれする美形の姿

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千鶴丸を殺されて廃人のようになる陰気な姿

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政子に押しかけられての雨中のプロポーズ

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源氏の棟梁として立ち上がる準備をする姿

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挙兵した武士の姿

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源氏の棟梁として東国武士をまとめる姿

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清盛と対面して武士としての腹を決める姿

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最後、後白河院に謁見する姿は武士の棟梁そのもの。

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初回の冒頭に出てきたやや無理のある棟梁姿とは

全然違います。

 

変貌する過程で、遠く離れて姿は見えない清盛と通じ合い

はるか昔に清盛が鳥羽院に放ったエアアローが頼朝に刺さり

武士の魂を受け継ぐシーンなどがあり

一度は分かれた平氏と源氏の道が一つになる瞬間がありました。

源氏の描き方が雑だなんて思ってほんとすいません、て感じでしたね。

そして1周目に見たとき、その後見返したときに魅力的に見えなかった

自分はなんと節穴だったのかと思いました。

平氏方とは対面がない中で清盛に思いを馳せながら

源氏の棟梁としての決意を固めるまでの心の揺らぎ。

決意を固めてからの凛々しさ。声の張り方。

青白き弱弱しい苗が見事に実るように変貌しました。

内面の弱さを押し殺しながら棟梁たらんとする姿を

丁寧に演じられていたと思います。

立派な頼朝でした。

岡田くんが頼朝を演じてくれてよかった。

頼朝とともに岡田くんも一緒に成長していたのかなと

しみじみ感じ入りました。

 

最後に

今回改めて最初から通して見たことで気づいたことがたくさんありました。

武士の世を作るというメインテーマを彩る沢山のサブテーマ

父と子、夫婦、兄弟、友、主従、いろんな関係が絡み合い

繫がりあって大きな幹に豊かな枝葉を茂らせ見事な大木として

根をはっているのだなと思いました。

緻密な人物構成の反面、物語のペース配分には少し乱れが

あったように見えましたが、それこそがこのドラマの魅力なんだと

思います。完成されすぎず、型にはまらず、はみ出た部分も多いドラマ。

平清盛そのものだったのではないかと。

見返すたびに色々な発見ができるドラマだと思います。

また夏にも放送されるようなので、暑い夏に熱いひとときを過ごすことに

なりそうです。

 

「小さな巨人」始まりました

すっかり更新をさぼってしまい

今年初のエントリーとなってしまいました。

色々書きたいこともそろそろ溜まってきてるんですが

まずは4月16日(日)から始まったTBS日曜劇場「小さな巨人」から。

 

警視庁内部のエリート(捜査一課)と現場(所轄)の対立を描く

このドラマ、主演は長谷川博己さん、その他に

岡田将生くん、香川照之さん、安田顕さん、春風亭昇太さん、芳根京子さん

など様々なタイプの役者さん勢ぞろいで見る前から期待が高まってました。

特に岡田くんはTBSの連続ドラマ初登場ということで製作が発表されてから

どんな役なのか大変気になっていました。

長谷川さん演じる香坂が走ってるところから物語は始まり

警察官職務執行法を読み上げる香坂の独白が入ります。

「警察官を守る法律は存在しない。警察官である自分を守るのは自分しかいない」

そこから3週間前に遡り、香坂、山田(岡田将生さん)、

小野田捜査一課長(香川照之さん)所轄刑事渡部(安田顕さん)、

前捜査一課長の芝警察署長三笠(春風亭昇太さん)

が次々に登場し、警視庁が追っていた犯人を逮捕する現場で所轄刑事の渡部と会い、

事件解決後三笠と香坂が会食しているところへ捜査一課長付運転担当である山田が

報告したことで小野田が現れます。

ここまでだいたい13分くらい。主要人物がほぼ登場、どんな人物なのかざっくり

紹介されました。

その間に今後のドラマのキーワードとなる

「敵は味方のフリをする」「刑事の勘」「捜査は理論」

などの言葉がいろいろな登場人物の口から出てきます。

 登場人物紹介が終わったところで物語が動きます。料亭で所轄刑事の渡部が張り込んでいた人物が現われ、気になった香坂が同僚に調査を依頼するとある自殺した女性と交際していた男性であることがわかり、飲酒運転容疑を口実に職務質問をします。そこで言い合いとなりはずみで男性の車を傷つけてしまいます。

男性はそのまま車で去り、香坂は腑に落ちないまま帰宅。

翌日、ネットニュースで自分が「行き過ぎた調査」として報道され、

人事部の調査で小野田が呼ばれ香坂と自分が会っていて酒を飲んでいたか

との質問に「飲んでいた」と答えたことで香坂は所轄に左遷されてしまいます。

 左遷された芝警察署に行くと、管轄内で誘拐事件が起き、捜査一課の指揮下に所轄が配備され…とここから立場が逆転した香坂と捜査一課陣の対立が始まります。

 あらすじ書いてるだけで長くなってしまいました。実際のドラマはこのあと誘拐事件の解決まで紆余曲折あるのですが、そこは割愛します。

最後、小野田に香坂が宣戦布告したところで第一話が終わるのですが

どちらがいいとか悪いとかどうも単純にいかなそうな気配です。

 

説明が長くなりましたがここから感想です。

とにかく長谷川さんが素敵です。冒頭のスマートなエリートとしてのふるまいから

所轄に異動し、自分たちにできることは足を使うしかないと部下の刑事に訴え

最後は小野田に土下座し、このままでは終わらないと立ち向かう泥臭い姿を見せる。

そのどれもが魅力的でした。挫折するエリートがよく似合いますね。

歩いてるだけどあぁエリートなんだなと思わせる説得力がありはまり役だと思います。

主役として揺るぎない風格もありさすがだなと思いました。

 

香川さんはもう言わずもがな、期待通りの香川さん。何を求められているのか

ちゃんとわかってて長谷川さんとの距離の取り方も絶妙で、いるだけで画面が締まるし

作品の格が上がりますね。

半沢直樹の大和田と比べられがちですが、今回は単純な敵役ではないところが

面白そうです。

安田顕さんは存在感抜群。所轄刑事としての自分のやり方に自信と誇りを持っていて

香坂といいバディになりそうな雰囲気を漂わせてます。

 

人事部の新人警察官役の芳根京子ちゃんはもう少し香坂との関係がわかるシーンが

あったらよかったかなぁと思いました。香坂を慕っている理由が警察犬のブリーダーになりたいと言った自分をバカにしなかったからとセリフだけで説明されていたので

もう少し具体的なエピソードがわかるシーンがほしかったかな。まぁ時間が足りないでしょうね。

 

そしてそして岡田将生くん。

第一話はほとんど背景が語られなかったので将来有望な小野田の腰巾着(と表現されているフォロワーさんがいてうまいなと思いました)程度の存在。

一応、捜査一課代表のような立場で所轄の諫めるシーンがあり

これから対立していくんだろうなということはわかりましたが

ちょっと物足りなかったかな。もっと嫌な奴になってくると面白いなぁと思います。

それでも香坂が捜査一課から去っていく姿を見送るときの表情には

香坂に対してがっかりしたような様子が伺え、所轄刑事の怠惰な姿を見下すような表情には

「あなたはほんとにここでいいんですか」と言っているようにも見えました。

第二話の予告を見ると、もう少し悪い顔になってきてるので期待してます。

最後には山田にも挫折してほしいところですが。

 

ドラマとしては伝統ある日曜劇場にふさわしい密度の濃いエンターティメントだなと

思いました。

前宣伝では小野田が敵役のような描かれ方ですが、

間違ったことをしているわけではなく

香坂も裏切られたと思いながらも、自分がなぜ中田(料亭で会った男。誘拐された社長の息子でもあります)に話しかけてしまったのか、

「捜査は理論です」と冒頭で渡部に言い放っておきながら、刑事の勘によって

動いたことでみすみす出世の道を閉ざしてしまったことを後悔しています。

 

そして小野田捜査一課長は所轄の現場上がりで、香坂の父親とも関係がある。

三笠と小野田は水と油であることを考えると、三笠もいい人そうに見えるけど

何か裏がありそう。

そして誘拐事件の捜査でも所轄が得た情報を捜査一課に流し、

所轄の捜査を邪魔するなど香坂にとってめんどくさい存在である山田は今後の香坂にどんな影響があるのか。

第一話はまだ全てチラ見せで終わっています。

 小野田の真意はどこにあるのか、香坂の父親はどんな刑事だったのか。

そして第一話ではほとんど説明がなかった山田。彼は公式サイトでは

「本来、東大出身者はキャリアといわれる警察庁に入庁することが多い。 しかも彼の父親警察庁次官から内閣官房副長官という官僚のトップに上り詰めた人物だ。そんな山田が、ノンキャリと呼ばれる警視庁を選んだことには理由が。」

とあります。

この理由と香坂はどんな関係があるのか。

これからまだまだ物語は二転三転しそうです。

 誰が敵で味方なのかなど色々想像してしまいますが、あまり先を読みすぎず

毎回自然体で見ていこうと思います。